手術

前立腺肥大症のレーザー手術

当院ではHoLEPとCVPの2つの手術に対応しています。

ホルミウムレーザー前立腺核出術(HoLEP、ホーレップ)

ホーレップは前立腺肥大症に対するレーザー手術です。「核出」とは「くり抜く」という意味で、ミカンの皮を残して実の部分をくり抜くことをイメージして下さい。通常行われている電気メスで行う経尿道的前立腺切除術(TURP)に比べ出血が少なく、大きな前立腺肥大症でも安全確実に行える手術方法です。
院長は仙台市立病院在職中に東北地方では初めてHoLEPを導入し(2002年12月)、開院後は仙台腎泌尿器科で手術を行っていました(07年8月〜16年12月、手術件数約160件)。2018年8月からはJR仙台病院と連携して手術を行っています。

接触式レーザー前立腺蒸散術:CVP(シーブイーピー)

CVPは前立腺肥大症に対する新しいレーザー手術です。「蒸散」とは「蒸発させる」という意味で、ダイオードレーザーを用いて前立腺を蒸散して尿道を広げる手術方法です。出血がほとんどなく、手術時間も短時間で済むため侵襲が少なく、高齢者でも安全に行える手術方法です。また、合併症で循環器疾患があって抗凝固剤を内服中でも手術が可能になります。
東北地方では2ヶ所に導入されました。当院はJR仙台病院との連携でCVPも行うことが出来るようになりました。HoLEPとCVPの両方に対応できるのは当院とJR仙台病院のみです。

・前立腺肥大症の手術をご希望の方、手術を受けた方がよいかどうかお悩みの方は遠慮なくご相談下さい。
・症状や超音波検査などで前立腺肥大の状態を確認し手術が必要かどうかを判断します。
・HoLEPかCVPのどちらが良いかは診察の結果と患者さんのご希望により院長が判断致します。

*当院での手術の流れ

HoLEPとCVPは同じです。

  • 当院受診時:手術説明、手術予約
  • 手術の2週間前までにJR仙台病院を受診:入院の説明と術前検査
  • 入院(4泊5日)
    • (1)手術前日 入院
    • (2)手術当日 麻酔医による全身麻酔 手術時間:1-2時間
       *手術後は1晩ベッドで安静。夕方より水を飲めます。
       *尿は尿道に入れた管(尿道カテーテル)を通して自然に流れます。 
    • (3)翌日 朝より歩行、食事開始
    • (4)術後2日目 尿道カテーテルを抜いて自排尿を開始
    • (5)術後3日目 退院
  • 退院後は当院で経過観察を行います。
    • 1〜2週間後、尿検査、残尿測定
    • 3ヶ月後、超音波検査、PSA検査、尿流測定検査
    • *HoLEPを受けた方は2〜3週間後に摘出した前立腺の病理組織検査結果(癌の有無)を説明します。
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